開発ストーリー
Λone モアビ
【01】「iWA1匠」開発のきっかけ
当社は1951年、オートバイ・自転車部品メーカーとして創業。
創業当初から長きにわたり自転車キャリア、スタンドの製造を行ってきました。
2016年、「iWA1匠」の前身ともいえる高級銘木無垢材を使用したスタンド「Λone」(ラムダワン)を開発。
自転車スタンドは一般的にシンプルでスポーティーなデザインが多いこともあり、
木材を使用した「Λone」は国内外から注目を集め、海外では特に人気の高い製品でした。
「Λone」に着想を得て、設計から木材の選定もすべて一から行い、この度新たに誕生したのが「iWA1匠」です。
【02】「カリモク家具」との共同開発
「iWA1匠」の木材部分は、「カリモク家具」と共同開発を行いました。
カリモク家具は当社と同じ愛知県に本社を置く、誰もが知る老舗家具メーカー。
iWAが大切にしてきた「MADE IN JAPAN」や「高品質・高耐久のものづくり」を叶えられると考え、
木材部分は木材加工のプロであるカリモク家具にオファー。
カリモク家具の高い加工技術で「iWA1匠」は実現しました。
【03】設計から木材の選定まで
全体の設計を当社、木材部分の設計をカリモク家具で行いました。
木材部分は3つの木材を組み合わせた「フィンガージョイント」工法を採用。
ふたつの木材をジグザグ状に加工し、その加工部双方を繊維方向に繋ぎ合わせることで、
自転車スタンドとして欠かせない高い強度を担保しています。
木材の選定は何度も打ち合わせを重ね、家具材でもよく使用されるウォールナットとオークの2種類を選定。
頑丈で木目も美しく、どのご家庭のインテリアにもなじむ見た目となっています。
【04】試作品の制作から完成に至るまで
打ち合わせで決まった内容で試作品を制作。完成に至るまで何度も調整を繰り返しました。
特にこだわったのは、家具と同じように生活空間にフィットするインテリアとしてのデザイン性や肌ざわり。
木材と金属の接着部分は何度も仕上げ方法を調整し、木材と金属が違和感なく融合するよう改善を行いました。
足先についても、角ばったデザインから、木のやさしさやぬくもりの伝わる丸みのある形状に変更。
木のカット部分についても仕上げの方法を変更し、丁寧にサンディングをすることで、シームレスでなめらかな肌ざわりとなりました。
また、できるだけ長くお使いいただけるよう最後には塗装を行い、天然の無垢材ならではの美しい木目と質感を感じていただけます。
【05】「iWA1匠」の完成
開発から完成まで1年半ほどかかり、「iWA1匠」は完成しました。
開発をスタートしたのは2020年4月。
新型コロナウイルスの影響で打ち合わせも難しい中でしたが、
こだわりを持たれる方にも選んでいただけるよう、すべてにこだわり抜き完成しました。
iWAのもつ機能性とインテリアとしてのデザイン性を是非、ご自身の目でお確かめください。